世界三大フルートコンクールの一つで、昨年３月に本選があった「第１０回神戸国際フルートコンクール」の入賞者演奏会が２３日、神戸文化ホール（神戸市中央区）で開かれる。入賞を弾みに、世界各地で活躍の場を広げる気鋭のフルート奏者たちが個性光る音色を響かせる。

　同コンクールはジュネーブ、ミュンヘンに並ぶコンクールとされ、１９８５年から４年ごとに開催。若手の登竜門として、世界的な演奏家を輩出してきた。

　今回は過去最多の４５カ国・地域から４８３人の応募があった。新型コロナウイルス禍の影響で全審査がオンラインで行われ、１位のラファエル・アドバス・バヨグさん（スペイン）とマリオ・ブルーノさん（イタリア）をはじめとする入賞者６人が選ばれた。

　２３日は午後２時から披露演奏会。３位の石井希衣さん（日本）とマリアンナ・ユリア・ジョウナッチェさん（ポーランド）、６位のジョイディ・スカーレット・ブランコ・ルイスさん（ベネズエラ）がそれぞれ２０分間、コンクールの課題曲などを披露し、１位の２人は１曲ずつ演奏する。

　午後７時からは優勝記念演奏会。１位の２人が古典から現代作品まで多彩なプログラムを組み、ソロやデュオ、神戸市室内管弦楽団とのアンサンブルなどを届ける。

　披露演奏会は、２４日に東京・築地の浜離宮朝日ホールでもある。５位のアンナ・コマロワさん（ロシア）は両日ともスケジュールの都合で参加しない。

　２３日の披露演奏会と優勝記念演奏会は、一般各３５００円、２５歳以下各１５００円、セット券５千円（一般・前売りのみ）。２４日は一般３５００円、２５歳以下１５００円。両日とも小学生～１８歳を無料招待するユースシート（受け付けは９日まで）がある。同ホールプレイガイドＴＥＬ０７８・３５１・３３４９（午前１０時～午後５時、月曜休）