11日で丸12年となる東日本大震災で、被災した福島県を描くドキュメンタリー映画「1/10(じゅうぶんのいち) Fukushimaをきいてみる 2022」に、灘高校(神戸市東灘区)の生徒2人が出演した。2013年から始まったシリーズの9本目で、福島と地縁がない出演者は初めて。震災学習で訪れた福島や、生まれる前に起きた阪神・淡路大震災への率直な思いを語っている。
「1/10-」は、福島県出身の俳優佐藤みゆきさんが聞き手となり、同県の在住者や被災後に離れた人らへのインタビューを記録する。
今作品で出演した14人のうち、いずれも灘高2年で、福島県への合宿に参加した湯川友太さん(17)=大阪府豊中市=と清水敬太さん(17)=神戸市東灘区=が前半に登場。昨年2月、オンラインで佐藤さんと語る姿が撮影された。
「強烈な違和感を覚えた。人がいないと街じゃないんだなとすごく思った」
作品内で、湯川さんは東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域、同県浪江町などを訪れた際の心境を語った。阪神・淡路大震災について尋ねられ「僕の場合福島に行った後に、より興味を持った。学びが(地元に)戻ってきた」と明かした。
清水さんは阪神・淡路について学ぶ中で「震災の傷痕は想像していたよりいまだはるかに深かった。衝撃だった」と言う。東日本後の原発問題にも触れ「タブーとして扱うのはやめた方がいい。あるはずの問題から目を背け、次の世代に回すのは良くない」と話す。
2人が出演する契機となったのは、19年に尼崎市内であった同シリーズの上映会に、灘中・高の池田拓也教諭(46)が参加したことだった。「複雑な現実を包み隠さず伝えてくれる作品」と池田教諭は言う。
シリーズを製作する古波津陽(こはつよう)監督(49)は「全国各地でこれまで何らかの災害が起きている。他地域の人は福島をどう見ているか、灘高の2人なら阪神・淡路とどう結びつけているかを映し出したかった。災害時に何か役立つことにつながればいい」と語った。
作品は105分。5歳の時に被災した女子高校生▽経験を朗読劇で伝える女性▽両親と娘、息子を亡くした男性-らも思いを吐露する。
■神戸で上映会、高校生ら50人対話「減災の教訓未来に」
神戸市内であった映画「1/10 Fukushimaをきいてみる 2022」の上映会には高校生ら約50人が参加し、福島に関する発表会や参加者同士のグループ対話もあった。
福島を訪れて学ぶ県内の高校生らでつくる「ふくしま学宿チームHYOGO」が、福島について考えるイベントとして主催した。催しは2020年から始まって4度目。
作品について5人前後ずつの班に分かれて話し合った。各生徒は「幼い頃に被災した記憶が残るのは、本人にとってそれだけ大きな出来事」「地域のつながりはやっぱり大切なので、少しずつでも関わっていきたい」などと語った。灘高生らによる原発の処理水や原子炉などの発表もあった。
被災者から話を聞き、語り部活動にも取り組む神戸常盤女子高2年の生徒(17)=神戸市北区=は「震災で大変だったことだけでなく成功例も学び、次の災害で被害を減らすことにつなげる話を広く伝えたい」と話した。

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