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久元喜造市長(手前)に「政策提言」をする生徒たち=神戸市長田区池田谷町2
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久元喜造市長(手前)に「政策提言」をする生徒たち=神戸市長田区池田谷町2

 久元喜造神戸市長を講師に招いた授業が15日、長田高校(神戸市長田区池田谷町2)であった。1年生約320人が参加し、首長に求められる資質などについて質問。空き家の活用方法や身近な問題について、代表者4人が「政策提言」も行った。

 主権者教育の一環で実施。1年生は1年を通して政治や社会問題について学んでおり、同校は授業の節目として、久元市長を招いた講義をすることにした。

 授業では冒頭、久元市長が神戸市の子育て政策をテーマに講演。各地で広がる子どもの医療費無料化について「誰がそのコストを払うのか」と投げかけた。少子高齢化の中、将来世代に負担を先送りしないためとして総医療費を抑制する重要性を説き、窓口負担を求める背景には、持続可能でバランスの取れた制度設計が必要との考え方があるとした。

 講演後の質疑では、市民の意見を吸い上げる工夫や、取り組みの発信方法について生徒から質問が上がった。神戸市長を志す生徒は、首長になるために必要な経験や資質を問い、久元市長は「共通しているのは、誰かのためになりたいという情熱と問題意識を持ち続けていること。進学、就職をしても神戸のことをずっと考えて、自分なりの経験を積んで」と応じた。

 4人の生徒からの政策提言では、空き家を外国人向けのシェアハウスに改装することで、神戸への流入を促す案が出た。次世代型路面電車(LRT)を整備する市街地活性化策もあった。

 女子生徒(16)は、近所の公園の整備が放置されている現状を取り上げ、「駅前だけでなく、居住地や子どもが学ぶ環境に目を向けなければいけない」と指摘した。授業後に市長とのやりとりを振り返り、「こべっこランドのような施設も大事だが、子どもが普段遊ぶのは生活圏にある公園。そこをしっかり整えてほしいという思いを直接伝えたかった」と話した。

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