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亡き夫婦をしのび、植樹した桜を見上げる遺族ら参加者=神戸市灘区高徳町1
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亡き夫婦をしのび、植樹した桜を見上げる遺族ら参加者=神戸市灘区高徳町1

 阪神・淡路大震災で亡くなった夫妻をしのび、植えたソメイヨシノをめでる「桜を囲んで語る会」が、神戸市灘区の石屋川公園であった。4年ぶり21度目の開催。遺族や関係者ら20人余りが訪れ、満開を迎えた桜を見上げて故人への思いをはせた。

 夫妻は足立伸也さん=当時(27)と妻富子さん=同(25)。新婚4カ月で公園近くのアパートが全壊して亡くなった。あと1週間で市外の新居に移る予定だったという。震災から5年に合わせて2人の生きた証しとして、伸也さんの両親である足立悦夫さん(91)、朝子さん(87)=兵庫県豊岡市=が、同園に樹齢5年程度の若木5本を植えた。

 同会は毎年開かれて2019年に20回の節目を迎え、2人の高齢化もありその後見送られていた。今回、NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り(HANDS)」の呼びかけもあって1、2日に実施。咲き乱れる桜の下、参加者らは食事をしながら語り合った。

 訪れた朝子さんは「2人の木がより大きくなっているように感じ、きれいに咲いていた。長い歳月がたった今も、こうして変わらず皆さんに見守ってもらえて本当にありがたい」と喜んだ。(井川朋宏)

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