神戸

  • 印刷
サイトの使い方を説明する児玉健副局長=市役所
拡大
サイトの使い方を説明する児玉健副局長=市役所
バス停の利用状況が一目で分かる神戸市交通局のサイト
拡大
バス停の利用状況が一目で分かる神戸市交通局のサイト

 神戸市交通局は、市バスの混雑が一目で分かるデータサイト「mieruka(見える化)」を開設した。停留所や1便ごとの利用状況を公開する試みは、全国でも珍しいという。バスが混む時間帯を見極めて通勤したり、お出かけの際に活用したりと、市民にとって移動の心強い味方になるかもしれない。(井沢泰斗)

 サイトは市交通局のホームページから利用できる。まず一覧から見たい系統の路線を選ぶと、時間帯ごとに各停留所の平均的な車内人数が表示される。平日と土日祝に分けて確認もできる。

 また地元事業者がマーケティングにも活用できるよう、各停留所の3時間ごとの乗降車人数や、曜日や時間帯による乗降車人数のランキングも公開した。

 1日当たり約15万人が利用する神戸市の路線バス。市交通局では2年前から、乗降車時にICカードを2回かざす「2タッチ方式」を導入し、利用実態のデータを収集してきた。

 集まったデータや住民の要望などをもとに今後、適切な路線や便数を検討する方針。既に路線の延伸実験や、三宮エリアの回遊性を狙った割引サービスの効果を検証するのに役立っているという。

 一方で今回の取り組みは、市が持つデータを市民生活に還元しようという狙い。民間の「京都バス」(京都市)出身の児玉健副局長は「民間企業であれば、こうした貴重なデータは公開しにくいが、行政機関ならできる。バス移動が快適になり、利用者の満足度を上げることにつながるのでは」と期待する。商業利用も念頭に「公共交通を軸としたまちづくりにも貢献したい」と話した。

 市交通局TEL078・984・0105

神戸
神戸の最新
もっと見る
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 40%

  • 33℃
  • 25℃
  • 50%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 34℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ