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華麗な跳躍を披露する貴田胡花さん=神戸市中央区中山手通7
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華麗な跳躍を披露する貴田胡花さん=神戸市中央区中山手通7
3冠を果たし、トロフィーを手にする貴田胡花さん(WUSHU太極21提供)
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3冠を果たし、トロフィーを手にする貴田胡花さん(WUSHU太極21提供)

 4月に大阪であった武術太極拳の全国大会「JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」で、北須磨高3年の貴田胡花(きだこはな)さん(18)=神戸市垂水区=が3冠を果たした。高校最後の全国大会を最高の結果で締めくくった18歳は「国際大会で優勝したい」と、さらなる高みを目指している。(小野坂海斗)

 武術太極拳は、カンフーと呼ばれる中国武術と、その一種「太極拳」の二つの語を合わせたスポーツ。貴田さんは姉菜ノ花(なのは)さん(23)の影響で、小学1年から競技を始めた。気が乗らない時期もあり「大会の直前で会場から逃げ出したこともあった」と笑う。それでも、さまざまな大会で活躍する菜ノ花さんの姿に「自分も頑張らなくては」と刺激を受け、その背中を追い続けた。

 今大会には全20種目に521人がエントリー。貴田さんは蹴りや跳躍などの型を競う「長拳(ちょうけん)」と、武器を扱う「剣術」「槍術(そうじゅつ)」の計3種目に出場した。

 一つ目の剣術は「緊張があった」と、剣を持ち替える時にミスが出て減点対象に。しかし「声出し応援が再開した会場の雰囲気が支えになった」と立て直し、残りの種目は減点なしの演武を披露。3種目とも1位となった。竹中保仁コーチ(54)は「とにかく努力家。この1~2年は特に頑張ってきたのが報われてよかった」と安堵(あんど)した。

 週に3回、所属する「WUSHU太極(タイチー)21」(神戸市中央区)で技を磨く貴田さん。見据えるのは6月3、4日に東京で行われる日本代表選考会だ。好成績を収めれば、8月にマカオで開かれるジュニアの国際大会に出場できる。世界の大舞台で「競技の魅力である力強さや美しさを表現したい」と意気込んでいる。

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