普段は入れない制限区域内で取材をする子ども記者ら=神戸空港
普段は入れない制限区域内で取材をする子ども記者ら=神戸空港

 空港の裏側や航空会社の仕事を見学して、新聞記事をつくる「子ども記者プロジェクト~空のお仕事を取材しよう~」が23日、神戸空港(神戸市中央区)で開かれた。ペンとカメラを手にした子ども記者約100人が空港の裏側を徹底取材した。

 神戸新聞社の主催。子どもらはスカイマークのスタッフに案内され、出発ロビーのカウンターや荷物仕分け場所を見学した。普段は立ち入れない制限区域の取材では、ごう音を響かせて離陸する飛行機を間近で体験。「台風で欠航の時は何をしているの」「翼の先が曲がっているのはなぜ」など鋭い質問が次々に飛んだ。

 記事は神戸新聞社が開発したクラウドアプリ「ことまど」を使って執筆。空港で働く人々の様子を子ども目線で切り取った。本紙で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の主人公マルと、関西エアポートの公式キャラクター「そらやん」との撮影会もあった。

 神戸市北区の花山小4年、香谷律貴君(10)は「目の前で見る飛行機はめちゃくちゃ大きくて迫力があった。記事にまとめるのは難しかったけれど、文章を書くって楽しい」と笑顔だった。(前川茂之)