雨の降りしきる中、元気いっぱいの笑顔でパレードする少女たち=神戸市中央区三宮町1(撮影・長嶺麻子)
雨の降りしきる中、元気いっぱいの笑顔でパレードする少女たち=神戸市中央区三宮町1(撮影・長嶺麻子)

 神戸・三宮などで21日に開かれた「第51回神戸まつり」。雨が降り続く中でも、フラワーロードのパレードが始まると、熱気は最高潮に。華やかな衣装に身を包んだサンバチームやマーチングバンドがにぎやかに通りを練り歩き、太鼓やジャズのステージでは地元中高生たちが躍動した。年齢や国籍を超えて集った出演者や観客たちに笑顔の輪が広がった。(森下陽介、長沢伸一)

 まつりの開幕を告げる和太鼓演奏は、須磨翔風高校和太鼓部が加わった。雨でリハーサルをせずに、金沢百万石まつりの出発式で打たれる「飛翔の刻」を披露。寺脇羽純部長(17)は「音だけでも能登の被災地に届けば」と力を込めた。

 旧居留地エリアのジャズステージでは、原田中学校(灘区)の生徒によるビッグバンドがトップを飾った。そろいのTシャツ姿でアース・ウインド&ファイアーの名曲「セプテンバー」を奏でると、観衆も体を揺すって本格的な演奏を楽しんだ。3年藤沢美羽さん(14)は「神戸まつりにふさわしい明るい選曲で盛り上げられた」と笑顔を見せた。