自宅でギャラリー「アートスペースかおる」(神戸市中央区山本通4)を主宰する所(ところ)薫子(かおる)さん(71)が、昨年末で約20年の企画展活動にピリオドを打った。年齢や体力面から「先の計画が立てにくくなった」ためだが、コレクションの常設展示は継続。「楽しい出会いの場に」との思いは変わらない。(田中真治)
◇常設展示は継続、「出会いの場に」
宮崎市出身。父親は洋画家の坂本正直さん(1914~2011年)で、軍需品を輸送する輜重(しちょう)兵の体験を描いた作品などで知られる。創作と教職に没頭する父の姿に「アートから離れたい」と、大学進学で兵庫県へ。同市北区で家庭を持ち、神戸高塚高校校門圧死事件を巡る市民活動に関わったことから、地元のアート関係者と知り合うようになった。