ブラジル産コーヒー豆の炭火焙煎を見学する参加者たち=中央区港島南町4
ブラジル産コーヒー豆の炭火焙煎を見学する参加者たち=中央区港島南町4

 ブラジル・リオデジャネイロ市との姉妹都市提携55周年を迎えた神戸市で、コーヒーを特集した催しが相次いでいる。同国は世界最大の産地で、港町神戸とコーヒーを介したゆかりが深いためだ。ミルクコーヒー(ミーコ)や世界初の缶コーヒーの誕生秘話などを紹介する企画展に加え、神戸のカフェ巡りキャンペーンなどが実施中。神戸市などは「コーヒーの街・神戸でブラジルを感じて」としている。(段 貴則)

■「ミーコ」誕生、缶コーヒーの開発秘話も

 両市の提携は1969(昭和44)年だが、コーヒーがつなぐ縁は古い。同国産コーヒーが日本で流通した原点は08(明治41)年、神戸からブラジルへ出港した初の移民船「笠戸丸」。移民がコーヒー栽培を支え、移民計画を立てた水野龍氏が日本で広めたという。