来年３月末で閉校する志染中学校（兵庫県三木市志染町井上）で２５日、学校への感謝の思いを伝える横断幕が掲げられた。生徒と閉校式典記念事業実行委員会が制作し、正門横のフェンスに１０メートルにわたり取り付けられた。（篠原拓真）

　同校は１９４７年に志染小学校内に併設され、６２年に現校舎が完成。学校再編を受け、来年度からは緑が丘中学校（同市緑が丘町東４）と統合される。母校閉校を前に卒業生有志が実行委を設立。「地域に閉校を知らせ、感謝を表したい」と横断幕を作成した。

　幕には「ありがとう志染中　感謝と誇りを胸に　『志中の魂（たま）』は未来へ」と記した。言葉は生徒と実行委が提案し合い、生徒側の「感謝と誇りを胸に」と、実行委の「『志中の魂』は未来へ」を合わせた。

　この日は多くの生徒が幕の設置を見守った。生徒会書記の藤本遥さん（１５）＝３年＝は「私たちは卒業後も、後輩は緑が丘中に移っても、志染中の誇りを忘れないようにしたい」と思いを込めた。成瀬友翔・生徒会長（１５）＝同＝は「閉校式の準備や後輩へのサポートを全力でやり遂げ、きれいな形で卒業を迎えたい」とほほ笑んだ。

　同実行委は、閉校式典に関して、志染地区の住民や卒業生に１月末まで、メッセージカードの記入を呼び掛けている。志染町公民館ＴＥＬ０７９４・８７・３８１４