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練習に取り組む三木ノコギリスのメンバーら=三木市緑が丘町中1
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練習に取り組む三木ノコギリスのメンバーら=三木市緑が丘町中1
のこぎりの背に弓を当てて音を出す=三木市緑が丘町中1
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のこぎりの背に弓を当てて音を出す=三木市緑が丘町中1

 のこぎりに弓を当てたり、バチでたたいたりして音を奏でる「ミュージカルソー」の注目度が上昇している。きっかけは現在放映中のNHK連続テレビ小説「おちょやん」。奏者として有名なサキタハヂメさんが劇中音楽を手掛けて注目を浴びた。ドラマを機に兵庫県三木市内の演奏グループ「三木ノコギリス」にも問い合わせが増え、メンバーらは「金物のまちのPRにもなる。多くの人に知ってもらいたい」と張り切っている。(篠原拓真)

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 「ホワァ~ン」。楽器用のこぎり「ミュージカルソー」の背に弓を当てて引くと、独特な音色が響き渡る。幻想的で余韻の残る音色は「二胡やテルミンと間違われやすい」とメンバーら。持ち手を両足に挟んだのこぎりの先端を持ち、曲げ具合や弓の当て場所によって奏でる音を探っていく。

 「ひょうきんな音から天から降り注ぐような音色まで振り幅がある」とメンバーの渋谷依子さん(55)は魅力を伝える。のこぎりの大きさや演奏者の体格によっても音の出方は異なるため、「自分の勘で音を探す“勘”楽器」と表現。演奏時の気温や奏者の緊張具合でも音が変わり、「発表会で音が出ないということもあった」と苦笑する。

 三木ノコギリスは、サキタさんが緑が丘東小学校でコンサートを開いたことをきっかけに、2008年に設立した。のこぎりの演奏に興味を持った児童2人が指導者を探し、市内に住むサキタさんの弟子の女性を指導者に活動が始まった。

 現在は9人が所属し、毎月第4日曜日の午前に青山公民館で練習に取り組む。三木特産の金物を使う演奏に、市内のイベントに呼ばれることも多く、「おちょやん」内で紹介される視聴者からの写真では、別所公春まつりで甲冑(かっちゅう)姿のメンバーが演奏する様子が映された。

 「孫に褒められた」「演奏した曲が妻に伝わった」。それぞれに奏でる喜びを語るメンバーら。代表の松本睦之さん(51)は「活動を通じて町が元気になれば。三木の子が一度は演奏するような形になればいいですね」と話している。

【ミュージカルソー】演奏用に作られた西洋のこぎり。シンギングソーとも呼ばれ、刃に目立てをしていない、刃自体がないといった特徴がある。18世紀に西洋の大工が木でのこぎりをたたいて音を出したのが発祥とされている。欧米やアジアに演奏家が広がり、日本では1993年、都家歌六氏を会長に日本のこぎり音楽協会を設立した。世界で「ミュージカルソウ・フェスティバル」が開かれ、サキタハヂメ氏は過去に2度優勝。2004年11月には、日本初の同フェスティバルが大阪府吹田市で開催され、お笑い芸人の横山ホットブラザーズなどが出演した。

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