兵庫県三木市は酒米山田錦をＰＲする動画を作成し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。「うまい酒には訳がある」をテーマに山田錦を支える人に焦点を当て、山田錦誕生秘話や生産地の特徴などを紹介している。

　近畿経済産業局は昨年１０月、２０２５年大阪・関西万博に向けて集中支援する地域ブランドを１０件選定した。補助金や専門家派遣で商品開発や海外展開などを後押しし、世界的な知名度を高めるといい、三木市も「三木の酒米等」としてモデル地域に選ばれていた。

　動画はこの一環で制作し、専門家から出た意見を踏まえて企画。５分▽３分▽１分－の３本を用意した。

　動画では「山田錦の旨さの秘密」として、栄養豊かな粘土質の土壌、朝夕の寒暖差がある棚田という環境を挙げ、「酒米買うなら『土』見て買え」という言葉を紹介。吉川町山田錦村米部会の五百尾俊宏会長や、酒造会社「稲見酒造」の稲見秀穂さん、和食店「馳走庵（ちそうあん）一献」の田中拓也さんが出演し、生産者、酒造者、料理人の立場から特徴を語る。

　動画はユーチューブ市公式チャンネルのほか、日本酒オンラインイベントでも放映を予定している。（篠原拓真）