東京五輪重量挙げ男子９６キロ級代表で、兵庫県三木市出身の山本俊樹選手（ＡＬＳＯＫ）応援コーナーが三木市役所（同市上の丸町）に設置された。母校の三木東高校を訪れた時に練習したバーベルや世界選手権の金メダルなどを展示。市役所や市内の駅前にはのぼり旗や懸垂幕を掲げ、地元からエールを送る。（長沢伸一）

　山本選手は三木東高校入学後に重量挙げを始めた。全日本選手権や世界選手権で活躍。２０１９年の世界選手権では非五輪階級の８９キロ級ジャークで１位に輝き、東京五輪でのメダル獲得が期待されている。

　市役所３階の応援コーナーには、バーベルのほか、高校時代の写真や賞状、トロフィーなどが並ぶ。今後も展示替えを行う計画で、競技日程が発表されれば、展示に加えていくという。

　８日には、山本選手の父英雄さん（７０）と母芳江さん（６４）が市役所を訪れ、展示を見学。芳江さんは「俊樹も（ロサンゼルス五輪銅メダリストの）恩師の小高正宏さん以来のメダルを取りたいと話している。コロナの大変な時に応援していただきありがたい」と感謝した。

　市内各所に懸垂幕や横断幕、のぼり旗も登場し、市役所前では長さ９・５メートルの懸垂幕で五輪出場を祝福。神戸電鉄恵比須駅、志染駅、緑が丘駅前にはのぼり旗を掲げた。また、出身地の緑が丘地区では住民らが「山本俊樹を応援する会」を結成し、地区内の全戸にポスターを配布している。