三木

  • 印刷
マラウイの布を手に現地での日々を振り返る横田美空さん=三木市志染町青山3
拡大
マラウイの布を手に現地での日々を振り返る横田美空さん=三木市志染町青山3
青年海外協力隊員として1年間マラウイの教育現場に立った横田美空さん=三木市志染町青山3
拡大
青年海外協力隊員として1年間マラウイの教育現場に立った横田美空さん=三木市志染町青山3
青年海外協力隊員として1年間マラウイの教育現場に立った横田美空さん=三木市志染町青山3
拡大
青年海外協力隊員として1年間マラウイの教育現場に立った横田美空さん=三木市志染町青山3

■アフリカ体験教育現場に

 日本から飛行機で約30時間。アフリカ南東部の国マラウイに約1年間、青年海外協力隊員として赴任した。「笑い合ったり、怒り合ったり、人との関係は世界のどこでも変わらない。当たり前のことを実感できた」と、現地での日々を振り返る。

 小学生のころ、総合学習の授業で青年海外協力隊を知った。中学生の時、アフリカのザンビアで活動した元隊員の講演を聞いた。「芋虫は高級食材」など自分たちの生活とは違う世界に「いつか行って海外の教育現場を見たい」と興味を持った。

 神戸大学に進み、教員免許を取得。進路に迷っていた大学4年の時、電車や学校で青年海外協力隊員募集のポスターが目に入った。秋に応募し、合格した。

 派遣先は教育系の分野から選び、マラウイが第1志望だった。卒業後に苦手の語学を磨き、70日間の訓練を受け、2019年1月、マラウイに派遣。首都・リロングウェで1カ月、現地の言語レッスンを受け、南部の都市バラカに入った。

 中心部の小学校8校で、裁縫や音楽、体育などを複合した教科「エクスプレッシブアーツ」を担当した。1クラス100人を超える学校もあり、教科書や教材は足りない。戸惑いを覚えつつ、身の回りにある布などを使い、生徒と一緒にやってみた。少し教えると、自分なりに工夫してくれる。布の端切れでズボンを作っている子どもの姿を見るのがうれしかった。

 まちに日本人は自分一人だったが、軒下で近所の人が分けてくれるご飯を一緒に食べたり、先生がおやつを分けてくれたり。マラウイに根付く譲り合いや助け合いの文化や人の温かさを感じた。「2年目は運動会みたいな学校行事を立ち上げてみんなでできたらいいな」。自転車で各校を回りながらそんなことを思っていた。

 ところが、20年3月、突然の帰国命令が出た。新型コロナウイルスの世界的流行の影響だった。2、3カ月すれば戻るつもりで、あいさつもそこそこに出国。だが、コロナ禍は収まらず、21年1月までの任期を終えた。

 不完全燃焼の思いの中、日本の小学生からの手紙をマラウイのスタッフに託し、現地に届けてもらった。返信の写真は子どもたちの笑顔であふれていた。その姿に胸が熱くなった。

 帰国後は学校や子どもの自治で学校運営をする「デモクラティックスクール」などで子どものサポートをしている。「マラウイでは日本人が自分だけだったけど、現地の人が温かく迎えてくれた。マイノリティーに優しい社会って何だろうと強く考えるようになった」。異国での経験を日本の教育現場に役立てる。(長沢伸一)

【記者の一言】「ウォーム・ハート・オブ・アフリカ」。アフリカの中で民族紛争のないマラウイは、平和さからこう呼ばれているという。

 笑顔で踊る子どもたち。ほのぼのとした様子で現地料理をほおばる男性。インタビュー中に見せてもらった写真がその言葉を証明していた。

 いじめ、職員の暴言、暴力などが後を絶たない日本の学校。さまざまな国の現場から学ぶ視点が、重要なのではないか。

三木
三木の最新
もっと見る
 

天気(10月16日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 80%

  • 27℃
  • ---℃
  • 80%

  • 28℃
  • ---℃
  • 80%

  • 29℃
  • ---℃
  • 80%

お知らせ