兵庫県三木市は2020年3月から2年間限定で実施している「神戸電鉄粟生線志染-三木駅間」の昼間帯増便について、24年3月まで延期する方針を固めた。市は増便の一定効果を確認したが「新型コロナウイルス収束後の効果も見極めたい」と2年間の延長を決定。増便分経費は市が全額負担し、事業経費上限4千万円とする補正予算案を市議会12月定例会に提出した。
増便以前の神鉄粟生線は、昼間時間帯の運行が1時間1本にとどまっていた。見直しを求める市民からの要望を受け、市が経費を全額負担して1時間2本に増便する社会実験を実施。20年3月14日から、午前11時台~午後2時台の志染-三木駅間で、上下各4本を増やしている。
社会実験は22年3月で終了する計画だったが、開始直後から新型コロナウイルス感染症拡大の影響を強く受け、粟生線全体で乗降客数が大幅に減少。市によると、20年度の粟生線全体の乗降客数(全時間)は前年度比24%減となった。
一方、市の増便区間で見ると、三木駅=1・8%減▽三木上の丸駅=8・5%減▽恵比須駅=17・5%減▽志染駅=21・2%減(いずれも午前10時台~午後2時台)-で同区間平均は9・26%減だった。同様の時間帯で比べると、緑が丘駅が25%減、押部谷駅が24・4%減、西鈴蘭台駅が20・5%減となっており、市交通政策課は「増便対象区間は他の区間や駅と比べて明らかに減少幅が抑えられ、一定の効果はあった」と判断している。
市は、コロナ拡大期という異例の状況ではなく、平時に近い条件で実証するため、社会実験の2年延長を決めた。仲田一彦市長は「(延長期間後に)判明する実験データを踏まえて、神戸電鉄との今後の話し合いを進めることができればと思う」としている。(篠原拓真)
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