ながしお農場(兵庫県三木市吉川町福吉)と西山牧場(同町豊岡)がコラボし、お土産用の「いちごミルク練乳」を考案した。これまで現地でのイチゴ狩り用に提供していた練乳を瓶詰めにし、持ち帰り可能に。イチゴだけでなく、パンに塗ってもおいしく、生産者は家庭でのさまざまなアレンジに期待している。(小野萌海)
ながしお農場の永塩京子さん(48)が発案し、吉川町商工会を介して2020年、牧場と共同で企画した。農場のイチゴ狩り客向けに、摘み取ったイチゴをその場でつけて食べられるようカップで販売すると、「牧場のミルクはやっぱり違う」などと好評だった。持ち帰りの要望に応えて瓶詰めにし、賞味期限1カ月半ほどの商品を開発した。
ほんのりピンク色の練乳は、イチゴに程よくからみ、甘酸っぱさを引き立てる。西山牧場の西山農さん(43)が、最適なとろみを見極めながら煮詰めた練乳とイチゴソースの調合をする。原材料は生乳とグラニュー糖、イチゴソースのみで、発色料や保存料、香料は使っていない。
イチゴにつけて食べるのはもちろん、牛乳や甘酒に混ぜて「いちごミルク練乳ラテ」にしたり、食パンにバターと一緒に塗ったり、サラダのドレッシングとしても使える。
永塩さんは「連携したからこその仕上がり。ほかにはないオリジナル商品」と胸を張り、西山さんは「『追いイチゴ』でおいしさにとどめを刺す至福を味わって」とアピールする。
150グラム980円(税込み)。イチゴ狩りシーズンのみ、ながしお農場三田ハウス(同県三田市沢谷)で販売。月火休み。平日午前10時~正午(土日は午後3時まで)。ながしお農場TEL080・2404・1515
