ボランティアグループ「人権書道きらきら」の書道体験が、兵庫県三木市のふるさと納税返礼品として注目されている。大きな筆を持ち、自由に作品をしたためられ、体験者から好評を集めている。(長沢伸一)
同グループは障害の有無を問わず書道を楽しむ。元小学校教諭の藤原常貴さん(71)=三木市=が指導し、定期的に市内で展覧会を開いている。
障害者の社会進出のきっかけに生かしてもらおうと、市が依頼し、2017年にふるさと納税の返礼品に登録された。当初は同会参加者の作品を返礼品としていたが「実際にやってみたい」との声が寄せられ、体験を付け加えたという。
昨年12月に団体の申し込みがあり、今年1月に実施。家族や親戚など約10人が集まり、1時間ほど楽しんだ。縦約140センチ横約70センチの全紙サイズの紙を広げ、体全体を使って大きな筆を動かし、参加者は「新型コロナウイルスでなかなか集まれなかった。正月に久しぶりに出会っていい書き初めができた」と喜んでいたという。
藤原さんは「紙に思い切って書くことは誰でもできる。障害があってもすごい作品ができることを知ってもらいたい」と話している。
ふるさと納税は市のホームページから外部の寄付受け付けサイトで。人権書道きらきらの体験は2万円以上寄付した人が対象(作品は1万円以上)。市縁結び課TEL0794・89・2310
