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アーチ型の橋脚が目を引く御坂サイフォン橋=三木市志染町御坂
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アーチ型の橋脚が目を引く御坂サイフォン橋=三木市志染町御坂
コンクリート製の橋の上流側には「先代」の石造りの橋が残る=三木市志染町御坂
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コンクリート製の橋の上流側には「先代」の石造りの橋が残る=三木市志染町御坂

■水面に真っ白なアーチ

 少し早起きして水辺でリフレッシュしようと、兵庫県三木市の志染川にかかる水路橋「御坂サイフォン橋」に立ち寄った。

 民家の脇の小道を通って川岸に降りていくと、朝日を背に真っ白なアーチ型の橋が立つ。ザアザアと響くせせらぎの音。頭を空っぽにして水面を眺めていると、トンボや鳥が飛んできた。散歩でやってきた犬も、浅瀬で気持ちよさそうにバシャバシャ。

 橋の真下まで近づく。見上げると、思ったより柱が太く、曲線も力強い。上流側には明治時代に造られた石造りの橋ものぞき、130年を超える歴史を感じる。

 アーチ型の橋脚が水面に映り、市民には「眼鏡橋」の通称で親しまれる。でも、下流のどこから眺めても橋は映り込まない。管理する団体に聞くと、「眼鏡」が現れるのは、流れが穏やかな上流から見た場合のみだという。

 折からの雨で水位が高く、残念ながら上流側には足場がなかった。水が引いたら、長靴を履いて再チャレンジだ。(小野萌海)

   ■   ■

 終息の見えない新型コロナウイルス禍に加え、今年は猛暑。時には人けのない場所でマスクを外して深呼吸してみませんか。北播磨の清涼スポットを記者が巡ります。

【メモ】御坂サイフォン橋(三木市志染町御坂)は、日本初のサイホン(噴水管)橋。淡河川の水を稲美町などの台地へ運ぶため、1891年に石造りの橋(上流側)が、1953年に鉄筋コンクリートの橋(下流側)が造られた。今も下流の橋が農業用水を運ぶ。

【バックナンバー】
(3)御酒神社(三木市)
(2)つくばねの滝(加東市)
(1)なか・やちよの森ヴァルトコース(多可町)

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