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 昨春閉校した旧中吉川小学校(兵庫県三木市吉川町大畑)の敷地に、釣り堀やカフェなどを設置する計画が提案された。体育館はアジや大型熱帯魚などの釣り体験スペースとし、校舎内に物販や飲食店が入る。同校の歴史を学べる資料館や図書館も設け、今後地域住民に施設の概要を説明する。(長沢伸一)

 中吉川小は少子化に伴う学校再編で昨年3月末に閉校した。市は地域コミュニティー機能の維持などを目的に跡地の利活用案を公募。2社から応募があり、「人と自然をテーマにした体験学習型複合施設」を提案した釣り具メーカー「ハヤブサ」(吉川町大畑)の計画が採用された。計画仮案では、釣りを通して生き物に触れる学びの場、地場産業の活性化を目指すとしている。

 同小は中国自動車道吉川インターチェンジから車で5分の距離で、敷地面積は1万2732平方メートル。鉄筋コンクリート造2階建ての本館と別館校舎、体育館などを備える。

 計画仮案では、体育館に海水魚と淡水魚の釣り堀、釣ったアジをその場で調理して食べられるスペースを用意。プールは屋外型の釣り堀として活用し、魚や自然との関わりを学べる「釣りの学校」を目指す。

 校舎1階は、主に地元素材や産業を取り入れた物販や飲食店を予定。2階はカフェ併設の図書館や中吉川小の歴史資料館、屋内ワークショップスペースを備え、学びの場として活用する。エレベーターを新設し、体の不自由な人や高齢者に配慮する。

 ハヤブサは1959年に「田尻隼人商店」として吉川町内で創業。70年に株式会社化し、ハヤブサに改称。さまざまな釣り具やアウトドアグッズの製造・販売を手がけている。同社マーケティング部商品開発課の市橋拓也課長補佐(42)は「コンセプトからぶれないよう熱意を持って取り組みたい。地元企業としてまちの活性化や地域貢献に関わりたい」と話している。

 市は今後、同社と基本協定を締結する。施設の設置時期は未定。

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