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準優勝の喜びを市長に報告する小野高校放送部の(左から)武内遥希さん、加藤優喜さん、川崎愛美さん=三木市役所
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準優勝の喜びを市長に報告する小野高校放送部の(左から)武内遥希さん、加藤優喜さん、川崎愛美さん=三木市役所

 小野高校放送部(兵庫県小野市)が、第69回NHK杯全国高校放送コンテストのラジオドキュメント部門で準優勝に輝いた。修学旅行のしおりに書かれた「男女2人での行動を認めない」という表記に疑問を持ち、性の多様性について意識の差や変化を取材。生徒や教員、性的マイノリティーらの声を7分にまとめ、一人一人を認め合う重要性を伝えた。三木市内在住の部員3人が仲田一彦市長を表敬訪問し、制作の裏側や喜びを語った。(小野萌海)

 いずれも3年生の武内遥希さん(17)、加藤優喜さん(17)、川崎愛美さん(17)。1月から制作活動に取り組んできた。約30人にインタビューし、音源を全て文字に起こし、言葉を厳選する作業を繰り返した。編集では、起承転結や聞きやすい間の取り方を考え、BGMを挿入して演出した。7月の全国大会には170校が参加し、決勝に進んだ4校に選ばれた。

 作品は、修学旅行のしおりを切り口に始まる。「男女2人」の表現に、生徒から「LGBTQなどへの配慮が欠けているのでは」との声が上がった。性的少数者への理解を深めるヒントとして当事者に取材。トランスジェンダーとして講演活動を行う2人から聞いた「LGBTQだから特別な人ではない」との発言を作品の中で強調した。

 職員会議を経てしおりの表記が「男女2人」から「カップル」に変更されるという変化にも触れ、最後は性的マイノリティーの「一人一人を認めていこう」との言葉で締めくくった。

 今月9日に市を訪問した3人は、作品に込めた思いを語り、準優勝の結果に加藤さんは「(部活動を)引退する前の最後の戦いだった。応援してくれた人に初めて恩返しができ、うれしいという言葉じゃ足りない」と喜びを語った。

 同校の作品「born this way(ボーン・ディス・ウエー)」は同コンテストのホームページで公開している。

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