日本ゴルフツアー機構会長の青木功さん（８０）が１日、三木市役所（兵庫県三木市上の丸町）を訪問し、中学校などへ約２００万円相当のスナッグゴルフセットを寄贈した。青木さんは「三木市をスタートに、スナッグゴルフが北から南まで広がればうれしい」と、「ゴルフのまち」からの競技発展に期待を寄せた。（小野萌海）

　青木さんは１９８０年に全米オープンで２位に入り、８３年には日本人で初めて米男子ツアーで優勝を飾った。「世界のアオキ」と称され、日本ゴルフ界を長くけん引し、賞金王には５度輝いた。現在は日本ゴルフツアー機構の会長として後進の育成に努める。

　同機構と三木市は、スナッグゴルフ全国大会の開催などで連携を深めている。ゴルフのさらなる普及を目的に市内の中学校や特別支援学校など８カ所にスナッグゴルフセットを贈った。

　同機構によると、これまでは主に小学校を対象に取り組んできたが、中学校への寄贈は初めて。ゴルフを始めても中学に部活動がなく、続けられない子どももいるといい、新たな取り組みとして同市と協力する。今回寄贈した学校には、今後プロを派遣して実技講習会を行う予定という。

　寄贈式でスナッグゴルフのクラブを振った青木さんは「ゴルフをしている気持ちになるね。軟らかいボールから始められるのはいいこと。子どもたちにはボールが当たったときの感覚を覚えて興味を持ってほしい」と話した。