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アルコール依存から回復した体験を話す参加者=市民活動センター
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アルコール依存から回復した体験を話す参加者=市民活動センター

 アルコール依存を経験した人やその家族らの自助グループ「三木断酒会」が創立33周年を迎え、兵庫県三木市末広1の市民活動センターで記念研修会を開いた。全国各地の断酒会員や保健師など約90人が参加。飲酒に悩み、立ち直るまでの過程を共有し、断酒の誓いを新たにした。(小野萌海)

 同会は1989年に設立。現在、同県北播磨や丹波地域の酒害者本人やその家族ら十数人が所属し、例会を定期的に実施している。周年記念の研修会は10周年以来23年ぶりで、県内各地や東京、京都、岡山などからの出席者もあった。

 研修会は3日にあり、アルコール依存を経験した会員やその家族が体験を語った。ある男性は、大学のサークルで初めて酒を口にし、「飲むと気楽に話せる。欠点を補う武器だと思った」と回顧。次第に飲み過ぎて荒れるようになり、結婚後には入院や飲酒運転による物損事故を経験した。それでもやめられず苦しんだが、意を決して断酒会に入り、仲間に励まされ回復できたという。男性は「これからもみなさんと一緒に酒をやめ続ける」と誓った。

 同会の伊藤庸博会長(69)は「土地や勤め方により飲み方もいろんなケースがある。答えのない問題だが、過程を話すことで酒が遠のいていく。互いに顔を合わせて刺激を受け、初心に返る場になった」と話していた。

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