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三木東高で講演した田中健智さん=三木市別所町小林
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三木東高で講演した田中健智さん=三木市別所町小林

 東京五輪陸上女子1500メートルで入賞した田中希実選手の父親で、豊田自動織機女子陸上部コーチの田中健智さんが21日、母校の三木東高校(兵庫県三木市別所町小林)で講演した。陸上中距離のエースとなった長女の希実選手や、市民ランナーとして活躍した妻千洋さんのコーチとして歩んだ日々を振り返り、「今の感情や行動で諦めてしまわず、続けることの大切さを感じてもらいたい」と伝えた。

 田中さんは同校の14回生。入学後に本格的に陸上を始め、「陸上の奥深さを学んだ」と回想した。卒業後は公務員になったが、競技への思いを捨てられず、川崎重工業に再就職した。フルタイムの勤務をこなしながら限られた時間をトレーニングに充てた。「時間をつくる、工夫してやるを考えた時期だった」といい、社会人では全国大会に出場した。

 市民ランナーだった妻と出会い、コーチの道に入った。男性が女性をサポートすることを笑う人もいたが「自分がやりたいことを考えた時、それぞれの生き方がある。振り返った時に良かったと思えることが一番」と力説した。

 希実選手が大学1年の時、田中さんに指導を依頼してきた。悩んだ末に引き受け、希実選手は1500メートル、3千メートルで日本記録を打ち立て、東京五輪でも活躍した。田中さんは「50歳になってもやれること、やりたいことがあると感じさせてもらっている。諦めず信念を持って頑張ってほしい」と締めくくった。

 同校陸上部の女子生徒(2年)と別の女子生徒(2年)は「視野を広げていろんなことに挑戦したいと思った」と話していた。

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