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 兵庫県三木市緑が丘町出身のプロキックボクサー勝次(本名・高橋勝治)さん(35)=東京都=が、デビュー20年目を迎え、2月に東京でプロ74戦目に挑む。近年は帰省するたびに地元の子どもたちとトレーニングし、刺激を得ているといい、「挑戦する気持ちを若い世代に伝えて彼らの夢を後押ししたい」と意気込む。

 勝次さんは、三木東高在学中にキックボクシングを始めた。16歳でプロのリングに立ち、専門学校卒業後、上京した。28歳の時、ライト級で悲願の日本タイトルを獲得。2019年10月、世界戦に挑戦し、アルゼンチンの選手を破り、プロ62戦目でスーパーライト級世界王者となった。

 所属していたジムの会長が亡くなり、現在は他のジムでの出稽古などが中心。新型コロナウイルスの影響で、海外選手が来日できず、防衛戦も延期が続いている。励みの一つになっているのが、地元三木の少年たちの存在だ。

 きっかけは20年春。試合で痛めた足を癒やすために三木市に帰省。新型コロナで臨時休校となった知人の子どもたちを誘って、ロードワークや体力トレーニングにいそしんだ。米国のNBA選手や陸上の強豪高への進学を夢見る少年たちは、勾配の厳しい坂も息を切らさず走り切り、「負けてたまるか」と力をもらったという。

 2月の試合はノンタイトル戦で、新型コロナが収束すれば、世界戦の防衛戦が行われる予定だ。今回の帰省時も子どもたちと15キロの走り込みを行った勝次さん。「自分の競技人生はずっと困難への挑戦だった。夢に向かって一歩踏み出す勇気を感じてもらいたい」と話している。

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