新人芸術家の登竜門として知られる「第26回岡本太郎現代芸術賞(通称TARO賞)」に、兵庫県三木市、高田哲男さん(50)が入選した。アルバイトの傍ら、31歳から黒ボールペンを使った創作活動に挑戦。足かけ10年で完成させた入選作は、自身の一つの集大成でもある。高田さんは「次は入賞を目指して取り組みたい」と、さらに上を目指す。
TARO賞は岡本太郎さんが1996年に亡くなった直後に創設され、川崎市岡本太郎美術館(神奈川県)などが公募する。「時代を創造する者は誰か」というテーマを掲げ、平面、立体、映像などジャンルは問わない。第26回の応募総数は595点で、うち23点が入選した。
高田さんは、ボールペンで描いたはがきサイズのイラスト1472枚を組み合わせた作品を応募した。一枚一枚に人の顔やまちのスケッチ、詩など、日々思い感じたことをびっしりと描写。横尾忠則さんの「滝狂」を参考にしたといい、縦、横各5メートルの大作は、岡本さんの名を冠した賞にふさわしい迫力だ。
作品名は「黒ボールペンで描いた哀愁」を意味する「B.B.B.(Black Ballpoint Blues)」とした。その理由を、高田さんはこう語る。「フリーターをしながらまだ日の目を見ていない、一人のアーティストとしての哀愁を表現したかった」
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高田さんは子どものころから美術が得意で、小中学校の写生大会ではよく入賞したという。大学では商学部に進み、独学で洋画に取り組んだ。一度就職したが、美術に関する仕事をしたいとデザインの専門学校へ。昼はアルバイト、夜は学校でコンピューターグラフィクスを学んだ。
卒業後は印刷会社やデザイン事務所で働いた。チラシやパンフレット製作に携わったが、求められたのは経験ではなく、日々技術革新を続けるコンピューターを扱う能力だったという。「積み重ねが発揮できる、やりがいのあることをしたい」と31歳で退職。時代の流れや社会問題をテーマとする現代アートへの挑戦を決めた。
画材には黒のボールペンを選んだ。「インクが内部を流れ、紙に付くと固まるボールペンには日本の技術の粋が詰まっている。どこでもだれでも手に入る物で作品を手がけたかった」
アルバイトをしながら、移動する電車の中でも練習を積んだ。2016年の三木市展で市長賞、17年の県展でデザイン部門大賞に輝くなど実績を重ね、TARO賞に挑んだ。
3回応募して評価されなければ芸術家を辞める覚悟だったというが、初挑戦で入選。高田さんは「名の知られた人たちの作品と一緒に並ぶのがうれしい。今後も作品に取り組み、芸術を志す次世代の手助けができれば」と喜ぶ。
入選作品は4月16日まで、川崎市岡本太郎美術館で展示されている。毎週月曜日と3月22日は休館。

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