鎮魂の竹灯籠の前で黙とうする参列者=17日午後2時46分、三木市末広1
鎮魂の竹灯籠の前で黙とうする参列者=17日午後2時46分、三木市末広1

 阪神・淡路大震災から30年を迎えた17日、三木市の市民団体「神戸・心絆(ここな)」が、同市末広1の市立市民活動センターで追悼式典を行った。手作りの竹灯籠を並べて「忘れない心伝える 3・1・1・17 助け合う絆支え合う」の文字が浮かび上がる。参列した市民や東日本大震災の被災者ら約80人は犠牲者に黙とうをささげ、いつか来る災害に備えて記憶をつなぐことの意味に思いをはせた。

 30年前の震災当時、合併前の三木市と吉川町では1人が亡くなり、住宅は26棟が全壊、94棟が半壊した。1万戸以上が断水し、市道福井線が崩落して全面復旧まで6カ月以上かかるなど被害が出る中、市町職員らは阪神間の被災地で炊き出しや給水、仮設住宅の事務手続きなどに奔走。救援隊や被災者の受け入れ拠点運営など復旧にも尽力した。