パレスチナのガザ地区を思って描いた母子像と辻恵子さん=三木市加佐
パレスチナのガザ地区を思って描いた母子像と辻恵子さん=三木市加佐

 「8月6日は特別な日」。三木市加佐の画家辻恵子さん(79)の口調に力がこもった。自然や生命の象徴として多くの母子像を描いてきたが、作品には光と影がある。生命が光だとすれば、影は生命を破壊する原爆や戦争。広島出身の辻さんは母子像を通じて、原爆や戦争への怒りを表現してきた。そして今も続く紛争や侵攻を憂い、新作に取り組み続ける。(小西隆久)