11月16日に開催される神戸マラソン(神戸新聞社など共催)の新コースは高低差約10メートルと国内屈指のフラットコースとなり、好記録が期待されている。昨年までは大会名物でもあった終盤の急坂が多くのランナーを苦しめたが、全国水準やほかの大会と比べると実際に「記録が出にくい大会」だったのか-。昨年の記録から完走者タイムの分布を振り返ってみた。
コースは神戸・三宮をスタートし、都心を抜けると海岸線沿いを東西に走る。中盤は景色も楽しめるが、従来はフィニッシュ地点が神戸・ポートアイランドに設定され、37キロすぎの浜手バイパスから神戸大橋へと続く上り坂が「最大の難所」だった。さらに昨年はスタート時の気温が20度と暑さも「壁」になった。
■全国との差は?
昨年の完走者1万9506人のうち、多くの市民ランナーが目指す「サブ4」(4時間切り)を達成したのは男子が26・7%、女子は12・1%だった。上級者の仲間入りとなる「サブ3」は男子3・8%、女子0・6%にまで絞られる。