マンション・修繕(naka/AdobeStock)※記事中のマンションとは関係ありません

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 兵庫県芦屋市にある築58年のマンションが、修繕を重ねての延命か、解体かの岐路に差しかかっている。管理費・修繕積立金のさらなる値上げは避けられない一方、居住する区分所有者は高齢化し、賃貸の入居者も増えている。管理組合の役員は「将来的な解体の話し合いをしなければならない時期にきている」と話す。(斉藤正志)

 ■大規模修繕に一時金を徴収

 マンションは鉄筋コンクリート5階建てで、住居16戸がある。

 1966(昭和41)年完成の建物は、「老い」が進む。

 副理事長の男性(74)は「古い建物なので図面もない。構造も古く、近年はたびたび配管の補修や取り換えなどをしてきた」と話す。

 長らく区分所有者による自主管理が続き、管理組合ができたのは2010年。大規模修繕工事が必要になり、業者から管理組合としての契約を求められたからだった。