12月のキャンパスカフェでは季節感のあるクリスマス・リースづくりが行われた=神戸市中央区、神戸女子大
12月のキャンパスカフェでは季節感のあるクリスマス・リースづくりが行われた=神戸市中央区、神戸女子大

 学習環境の変化で学生が孤独感を抱いたり、孤立したりするのを防ごうと、神戸女子大心理学部(神戸市中央区)が「キャンパスカフェ」を開設した。学生同士が気楽に会話する交流の場を設けて互いの悩みを共有し、ピア・サポートと呼ばれる仲間同士の支え合いへの発展を目指す。12月にはクリスマス・リースづくりを開き、約10人が参加した。(津谷治英)

 「それ、かわいいね」

 「赤い色を入れると映えるよ」

 神戸女子大ポートアイランドキャンパスの一室で、約10人の学生がリラックスした雰囲気でリースづくりを楽しんでいた。学生たちが「あつまれ!ともだちの森」と名付けたカフェは7月から始まり、心理学部を中心に週に1度開催。毎回1~4回生の10人ほどが参加する。

 大学でも孤独、孤立感を抱える学生は少なくない。背景にはそれまでとの学習環境の変化がある。高校までは時間割が定められ、担任教諭の細かい指導が当たり前だが、大学では講義の履修は自分で決め、学習スタイルも論文作成が軸となり自主性が求められる。