再選後初の定例会見に臨む兵庫県の斎藤元彦知事=27日午後、兵庫県庁
再選後初の定例会見に臨む兵庫県の斎藤元彦知事=27日午後、兵庫県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事は27日、再選後初となる定例会見に臨んだが、選挙戦での交流サイト(SNS)運用を巡ってPR会社社長のブログに対する質問が相次いだ。斎藤知事は「(社長は)ボランティアでサポートしていただいた」として「公職選挙法に違反していない」と主張。一方で「対応は代理人弁護士に任せている」と繰り返し、詳細は語らなかった。

 西宮市のPR会社社長は20日、「広報全般を任された」などとするブログを投稿。斎藤知事は投稿することや内容を事前に知らされなかったといい、「若干の戸惑いがある」と話した。

 また斎藤知事は9月末に会社を訪ねた際に「いろんなアイデアを聞いたが、そこで何かをお願いしたことはない」と説明。会社に対してはポスターの制作費など約70万円の対価を支払ったが「それ以外はボランティアで参加していただいた」と話した。

 社長はブログでSNSの「運用戦略立案」を監修者として行ったなどと記しているが、斎藤知事はSNS戦略は「X(旧ツイッター)の投稿を含め、斎藤元彦、斎藤陣営が主体的に決めた」とした。陣営は「知人、同級生ら」だという。

 斎藤知事は「SNSは選挙を戦う上で大事だったが、今回の選挙は草の根で街頭活動を一日一日必死でやってきて支援が広がった。何か一つの戦略というよりも一人一人の応援が今回の風、うねりにつながった」と話し、SNSの力だけで当選したのではないという思いを強調した。