署長感謝状を受け取った(左から)宝塚福井郵便局、池田泉州銀行中山台支店、同銀行逆瀬川支店の代表者=宝塚市旭町1
署長感謝状を受け取った(左から)宝塚福井郵便局、池田泉州銀行中山台支店、同銀行逆瀬川支店の代表者=宝塚市旭町1

 相次ぐ特殊詐欺を未然に防いだとして、兵庫県警宝塚署は24日、同県宝塚市の池田泉州銀行逆瀬川支店(逆瀬川1)と中山台支店(中山五月台2)、宝塚福井郵便局(福井町5)に署長感謝状を贈った。市内でも特殊詐欺の被害が頻発しており、同署は警戒を強めている。

 同署などによると、逆瀬川支店では6月、定期預金の解約に訪れた男性(82)を対応。アルバイト職員の山門恵都子さん(49)が解約の理由を聞くと、男性は「資産を別の口座に分けるように弁護士から言われた」と話した。ただ、その弁護士と直接会ったことはないといい、「特殊な事情なので詳しくは言えない」と続けた。

 一連の流れから詐欺を疑った山門さんは上司に報告し、通報につながった。中山台支店と同郵便局でも、被害に遭いかけたのは高齢者だったという。

 山門さんは詐欺が多発していることに驚いたとし、「お客さまの大切なお金が被害に遭わなくて良かった」と胸をなで下ろす。

 同署によると、今年上半期(1~6月)に市内で起きた特殊詐欺の被害は72件。被害総額は約5億円に上り、前年同期比で約3億5千万円増えたという。交流サイト(SNS)で投資を誘ったり、偽の警察官が捜査を装って指示したりする手口が相次ぎ、被害者の多くが50代以上だった。(田中朋也)