現職に新人3人が挑む兵庫県三田市長選と、市議補選(欠員2)が23日投開票される。8年ぶりに四つどもえの争いとなった市長選では、選挙戦最終日の22日、各陣営が最後の訴えに力を注いだ。23日は市内35カ所に投票所が設置され、開票作業は午後9時15分から神姫バス城山体育館(三輪)で行う。市長選は同11時ごろ、市議補選は24日午前0時ごろに大勢が判明する見込み。(三田市長選取材班)
市長選の候補者はいずれも無所属で、現職の森哲男氏(71)=自民、立民、公明、国民推薦、元市議の長谷川美樹氏(72)=共産推薦、元銀行員の田村克也氏(57)、元市議の多宮健二氏(53)。
選挙戦は、三田市民病院(けやき台3)と済生会兵庫県病院(神戸市北区)の再編統合問題が最大の争点。急速に進む少子高齢化対策なども焦点となった。
森氏は各地を巡った後、三田駅前で演説。自民党の末松信介参院議員らが来援し、神戸市の久元喜造市長は「病院を単独で残すことは絶対にできない」と強調。森氏も「市民病院はなくなるのではなく新たに生まれ変わる。道を間違ってはいけない」と声をからした。
長谷川氏は午前中から選挙カーで市街地を回り、何度も車を止めて演説。「神戸市北区の病院に三田市民の税金が使われるのはおかしい。何としても市民病院を今の場所に守り抜く」と語気を強めた。午後からはより市民病院に近いニュータウン地域を巡った。
田村氏の陣営には前明石市長の泉房穂氏が選挙戦初日に続いて応援に駆け付けた。真っ黒に日焼けした田村氏は泉氏と並んでマイクを持ち「市民の方を向いてやるだけ。三田に住んで良かったと思えるまちにする。今がトップを変えるチャンスだ」と声を張った。
18日から個人演説会を毎日1カ所ずつ開いてきた多宮氏。最終日は3カ所で開催し、合間にはマイカーで移動しながら街頭に立った。選挙カーを出さず、ポスターも自作の「公費をかけない選挙」を実践。有権者に「財政を立て直し、未来に投資する」と訴えた。
市議補選の候補者4人も選挙カーに乗り込むなどして支持を呼びかけた。
市選挙管理委員会によると、22日現在の選挙人名簿登録者数は9万1108人(男性4万3632人、女性4万7476人)。
























