兵庫県三田市内の六つの観光イチゴ狩り園が15日、本格オープンした。かさやいちご園(上相野)でオープンセレモニーがあり、市内のイチゴ農家らのテープカットに続き、抽選で招待された5世帯がイチゴ狩りを楽しんだ。27日にはパスカルさんだ一番館(川除)で「さんだいちごマルシェ」が開かれる。(尾仲由莉)
観光コンテンツが少ない1、2月、市内で特産化を目指す「三田いちご」が新しい魅力になっている。招待客らは約2万4千株を栽培しているかさやいちご園の「章姫」を堪能。「今までのイチゴ狩りの中で一番甘い」と驚きながら、次々と口に運んでいた。
イチゴを夢中で頰張っていた女児(1)の父(30)=同市=は「普段買っているイチゴとは全然違ってやわらかくて甘い。娘もめっちゃ喜んでいて、来られてよかった」と笑顔を見せた。
「さんだいちごマルシェ」は午前9時から、市内八つのイチゴ農園の「章姫」「紅ほっぺ」などが勢ぞろいする。三田いちごを使った和菓子店「松栄堂」(駅前町)のいちご大福やパン店「サンポッポベーカリー」(三輪1)のフルーツサンドなども並ぶ。イチゴのパックは例年、午前中で売り切れるという。
さらに、市内五つの観光イチゴ狩り園が市社会福祉協議会と連携し、ひとり親世帯100人をイチゴ狩りに無料招待する「さっちゃんのいちご狩りプロジェクト」を4、5月に行う。2月に市社協のホームページなどで募集を始める予定。