軍事郵便の研究に取り組む高久智広教授(右)と学生ら=明石市立文化博物館
軍事郵便の研究に取り組む高久智広教授(右)と学生ら=明石市立文化博物館

 日中戦争の頃の軍事郵便が明石市内の民家で大量に見つかり、関西大学と同市が調査研究を進めている。戦地や内地の兵士から送られた手紙やはがきが300通以上あるとみられ、地域のリーダー的存在だった民家の当主やその妻に宛て、慰問袋へのお礼などが書かれていた。文面からは、兵士と「銃後」で戦争を支えた地域とのつながりが浮かび上がる。(森 信弘)