30周年記念となる「THE TAO 無幻響」の舞台(タオ・エンターテイメント提供)
30周年記念となる「THE TAO 無幻響」の舞台(タオ・エンターテイメント提供)

 エンターテインメント性が海外でも高く評価され、世界観客動員数1千万人に迫る和太鼓集団「DRUM TAO(ドラム・タオ)」の30周年記念公演が10日、兵庫県三田市総合文化センター・郷の音ホール(天神1)で開かれる。三田での公演は初めて。メンバーの1人で三田出身の久永歩さん(31)にとっては凱旋(がいせん)となり、「パフォーマンスの要素が大きくドラマチックなショー。初めて見た人は太鼓の概念が覆されるはず」と意気込む。(土井秀人)

 TAOは1993年の結成で、95年から大分県竹田市久住町を拠点にしている。現在は約40人のメンバーが集団生活を送りながら国内外の公演を飛び回る。海外デビューは2004年にスコットランドで開かれた世界最大の芸術祭。以来、欧州や北米、アジアなどの約50カ国を巡ってきた。米誌ニューズウィークが「TAOは世界へ日本を売り込む『顔』になる」と報じるなど、各国のメディアでも大きく取り上げられてきた。

 30周年記念公演は「THE TAO 夢幻響(むげんきょう)」と銘打つ。コシノジュンコさんが手がけた衣装をまとい、メンバーは鍛え上げた肉体を舞台で躍動させる。和太鼓や琴、しの笛、三味線を響かせ、踊り、跳びはね、殺陣もある。久永さんは「地元での公演はめちゃくちゃうれしい。これを機に三田や神戸でファンが増え、恒例行事のようになれば」と話す。

 午後4時半開演。一般5500円、大学生以下2800円。同ホールTEL079・559・8101