三田市社会福祉協議会はこのほど、子育て中の困窮家庭を対象に就労状況などを尋ねるアンケートを実施した。特にひとり親世帯ではパートやアルバイトなどの非正規雇用が多く、仕事と子育てを両立する難しさが経済的な不安定さにつながっている実態が浮き彫りになった。(黒田耕司)
新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年から、市社協が始めた支援プロジェクト「さっちゃんまごころお福分けネットワーク」の一環。年3回、市民らから寄せられた食料品や文房具などを希望者に提供しており、今回は昨年末の「さっちゃんサンタプロジェクト」で支援を受けた中学生以下の子どもがいる257世帯を調査した。
その結果、回答者のうちひとり親家庭は131世帯で、うち半数近くが正規雇用以外の働き方だった。ひとり親で就学援助を受けている家庭(76世帯)では、パートやアルバイトなどの非正規が約7割を占めた。