ジムの後輩や子どもたちに送り出される加納陸(後列中央)=三田市中町、大成ジム
ジムの後輩や子どもたちに送り出される加納陸(後列中央)=三田市中町、大成ジム

 「三田から世界一のボクサーを育てる」。大成ジム(三田市中町)会長の丸元大成(48)が、2012年の引退試合で掲げた目標だ。ジムとしても8年ぶりの世界挑戦の舞台。加納陸(26)がベルトを巻く瞬間を、丸元は心待ちにしている。

 7度の敗戦や手術を乗り越え、30歳の時に東洋太平洋ウエルター級王者に輝いた遅咲きの丸元。片や加納は小学生の頃から能力の高さを示し、瞬く間に世界戦まで駆け上がった。敗れはしたものの、丸元は「あのリングに上がれるのは限られた人間。ましてや18歳。何試合分もの経験を積んだ」とたたえる。

 8年が過ぎたが、この間もWBOアジア・パシフィック・フライ級のタイトルを防衛するなど濃密なキャリアを重ねてきた。「今の方が間違いなく強い」と加納。決して遠回りではなかった。