暑さが和らぎ、秋めいてきた中、兵庫県神河町の砥峰高原で、銀に輝くススキの穂が風になびいている。11月初旬ごろまで楽しめそうという。
標高830メートル付近にある同高原は、西日本有数のススキの自生地。ススキは約90ヘクタールに群生する。映画やNHK大河ドラマのロケ地としても知られる。
同高原では例年3月、ススキの生育を促すために山焼きを行うが、今年は天候不良のため中止に。成長が心配されていたが、4月ごろに新芽が顔を出した。
同高原を管理する砥峰管理組合代表の藤原幸夫さん(78)は「高原を散策しながら観賞すると、光の加減によってさまざまな表情を見られる」と話した。
とのみね自然交流館TEL0790・31・8100
(辰巳直之)