宮本武蔵像を太子町に寄贈した三上康雄さん=同町宮本
宮本武蔵像を太子町に寄贈した三上康雄さん=同町宮本

 宮本武蔵生誕地とされる太子町宮本地区の宮本公園に、二刀を掲げる武蔵の銅像が建立された。2019年に公開された映画「武蔵-むさし-」で監督を務めた三上康雄さん(66)が町に寄贈した。武蔵の生誕地を巡っては、佐用町や高砂市、岡山県美作市など諸説あるが、三上さんは太子説を強く推し、設置を決めた。「観光振興などに役立ててほしい」と力を込める。(西竹唯太朗)

「観光振興に役立てて」

 三上さんは大阪市出身。学生時代から自主映画の制作を始め、大学卒業後は別の道に進むも、2011年に映画製作のための事務所を設立した。武蔵を題材にした映画は、13年から6年かけて製作。圧倒的な強さを誇る従来のイメージではなく、繊細な人柄に着目した作品に仕上げた。