県伝統的工芸品「赤穂雲火(うんか)焼」の作家、桃井香子(よしこ)さん(81)=赤穂市御崎=が、忠臣蔵の名場面を絵付けした洋食器の収集に力を入れている。明治中期に横浜でつくられ海外へ輸出された逸品で、「日本の文化や技術を世界に広めようとの気概に感動した」と7年前から買い集め始めた。桃井さんが館長を務める桃井ミュージアム(同市御崎)で1月27日まで、ポットやカップなど98点を展示している。(小谷千穂)
ティータイムに使われる洋風の白い食器に、勇ましい武士が行き交う和風の絵柄-。なんとも不思議な食器に桃井さんが出会ったのは2016年ごろ。同市出身で、米ロサンゼルス在住の洋食器収集家の女性と出会い、その存在を知った。