【ニューヨーク共同】英ロックバンド、ビートルズのメンバーだったジョン・レノン=当時(40)=が米ニューヨークで射殺されて45年となった8日、現場近くの記念広場に多くのファンが集まり追悼する集会が開かれた。トランプ政権下の米国で党派対立が深まり政治的暴力もまん延する中、参加者は「愛と平和」を願いながらビートルズのナンバーを合唱した。

 氷点下の寒空の下、現場に近いマンハッタン・セントラルパークの広場「ストロベリー・フィールズ」には午前中からファンが続々と訪れた。レノンの代表曲「イマジン」の文字があしらわれたモザイク模様の上に花や遺影が飾られ、家族連れらがバンドの演奏に合わせて代表曲を次々に歌った。

 10代の頃からビートルズのファンだという地元のケイティ・ベリーさん(69)は「今の政治状況は複雑で対立が目立つけど、ここには音楽と平和を愛する人たちが集まっている。レノンが訴えた平和のために人々は今も闘っている」と語った。