神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT

 JR姫新線と播但線の利用者数はこの30年間、姫路駅から近い一部の駅で増える一方で遠い駅は減り、地域間の差が広がっている。赤字路線を維持するため沿線自治体は、片道分の乗車券を無料で配るなど利用促進に力を入れる。

 姫新線の播磨高岡-上月間の年間乗車人員が2007年度に238万人まで落ち込む中、沿線市町や県、JR西日本は、新型車両の導入などにより姫路-上月間の所要時間を9分短縮。増便の社会実験を行うなど利用促進に取り組んだ。すると乗車人員は増加へ転じ、23年度は308万人と、沿線自治体が目標とする300万人を4年ぶりに上回った。