兵庫県福崎町の妖怪人形付きベンチで撮った写真の「SNSフォトコンテスト」で、最優秀賞に東京の歌手、田崎あさひさん(29)が選ばれた。髪形やメークが印象的な山姥(やまんば)のベンチをまねた「ギャル」姿が評価された。
町内に22基あるベンチを巡りながら観光を楽しんでもらおうと町が企画し、4回目。ベンチの妖怪人形とカメラに収まった写真を7~8月に公募し、今回は全国から154点が集まった。
もともと妖怪が好きだった田崎さんは、1月に東京であった同町の物産展で町のキャラクター、カッパのガジロウと初対面し、福崎町にも興味を抱いた。
5月には、音楽ユニット「Bitter&Sweet」の解散前に大阪で行った最後のツアー後に同町を訪問。全ベンチを巡り「町が一体となり盛り上がっているワクワク感に魅了された」と振り返る。
同コンテストにも今年初めて参加。年を重ねても制服姿でメークを楽しむ山姥に引かれ、コラボを決めた。同じ髪色のウィッグをかぶり、ギャルメークに初挑戦。肌色は暗めにして、目力を強めるために付けまつげを2枚重ねた。タイトルは「うちらぎゃるんば」。
受賞作品は同町職員の投票などで選ばれた。田崎さんは、10月24日に辻川山公園(同町西田原)を訪れ、公園の池から顔を出すカッパを洗浄する賞品の「河童洗い」を体験する。「撮影中も声をかけられ人の温かさを感じた。河童洗いはドキドキ、楽しみ」と話した。
受賞作品8点はエルデホールや辻川観光交流センターなどで紹介している。(喜田美咲)