龍野ひな流しに合わせ、流しびなの準備を進める「龍野ひな流し会」の会員ら=たつの市龍野町大手
龍野ひな流しに合わせ、流しびなの準備を進める「龍野ひな流し会」の会員ら=たつの市龍野町大手

 20日に揖保川河川敷の祇園公園(たつの市龍野町北龍野)で実施される「龍野ひな流し」に合わせ、主催する龍野ひな流し会の会員が、わらの船に紙人形を載せた「流しびな」の準備を進めている。当日は会場で販売し、子どもの健やかな成長を願い川に流される。

 ひな流しは、病気や災いを人形に託して流し、けがれを払い落とす風習。龍野地区では江戸末期ごろに途絶えたとされるが、住民有志が1993年に復活させ、現在は同会が流しびなの制作を手がけている。

 流しびなは、もち米のわらを直径約20センチの皿状に編んだ「桟俵(さんだわら)」に、紙粘土の顔と千代紙の衣装のひな人形を載せたもの。毎年5月ごろから同会会員が人形の顔や衣装を作り始め、稲刈りの時期以降、わらを編んで完成させている。

 今回も例年と同じ300セットを制作。手作業のため、衣装の色や文様だけでなく、人形の表情も微妙に異なる。同会の西畑美幸代表(84)は「お気に入りの人形を見つけてほしい」とほほ笑む。

 当日は午前10時半から人形供養の神事があり、同11時からひな流しがある。流しびなは会場で先着200人に300円で販売するほか、同日まで龍野歴史文化資料館でも販売している。同館TEL0791・63・0907

(西竹唯太朗)