「環」をアピールする(左から)大関の長部訓子社長、神戸酒心館の安福武之助社長、岡田本家の岡田洋一代表、富久錦の稲岡敬之社長、田中酒造場の田中智久専務、山陽盃酒造の壺阪雄一専務
「環」をアピールする(左から)大関の長部訓子社長、神戸酒心館の安福武之助社長、岡田本家の岡田洋一代表、富久錦の稲岡敬之社長、田中酒造場の田中智久専務、山陽盃酒造の壺阪雄一専務

 「呑(の)んで地域資源を環(めぐ)らせよう」とうたう「地エネの酒 環(めぐる)」の3年目の本格販売が4日、参加蔵元の直売店や県内各地の小売店で始まる。新たに「大関」(西宮市)と「白鷺の城」(田中酒造場=姫路市)の2蔵元が加わり、6銘柄の「環」がそろった。輸入肥料や化石燃料が高騰する中、地域資源を生かした「地肥料」と自然エネルギー「地エネ」の取り組みが広がっている。(辻本一好)

 「地エネの酒 環」は、地域資源の新しい循環を創ることで地球環境への負担を減らすローカルSDGsのものづくり「環プロジェクト」の第1弾だ。

 きっかけは、プロジェクトの母体である「地エネと環境の地域デザイン協議会」のメンバーである弓削牧場(神戸市北区)のバイオガス事業の課題だった。