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 38年ぶりの日本一を達成した阪神タイガース、パ・リーグで3連覇を果たしたオリックス・バファローズの優勝パレードが23日、神戸市と大阪市で行われる。神戸での優勝パレードは、阪神が2003年以来、20年ぶり、オリックスが1996年以来、27年ぶり。同日に開催されるのは初めてだ。前回の阪神の神戸パレードが実施された翌年、2004年1月11日付の神戸新聞朝刊には「初夢」と題したコラムが掲載された。それは04年シーズンに夢見た、妄想のような内容だった…。

■復刻コラム「初夢」(原文通り)

 〈神戸・三宮周辺はその日、朝から人、人、人であふれ返っていた。前代未聞のパレードだ。旗を持った若者やメガホンを手にした中年男性、顔にペイントしたOL。青い帽子に縦じまのシャツ姿でサッカーボールをける少年もいる-。

 プロ野球の日本シリーズは、史上初の“兵庫決戦”となった。結果は、阪神タイガースが十九年ぶりの日本一を達成。前年の最下位からリーグ覇者に駆け上がったオリックスブルーウェーブの復活も見事だった。

 サッカーJ1リーグでは、毎年のように降格の危機にさらされていたヴィッセル神戸が初の頂点に。震災十年目の被災地に、次々吉報が届く。

 三宮のど真ん中で岡田、伊原、ハシェックの三監督ががっちり握手。いよいよパレードが始まった。アテネ五輪で金メダルを獲得した柔道の谷亮子さんも笑顔で手を振っている。

 はよ取材せなあかん。でも、身動きが取られへん。こらっ、押すな。スーツが破れるやないか。関西経済が立ち直ったおかげで給料が倍増し、新調したばかりやのに…。なんや、夢か。〉

■実際の2004年は…