プロ野球阪神タイガースの38年ぶりとなる日本一の立役者となった村上頌樹投手(25)は兵庫県淡路島の南あわじ市出身だ。人口約4万4千人のまちから地元の人気球団に入り、セ・リーグでは史上初となる最優秀選手(MVP)と最優秀新人(新人王)をダブル受賞したほか、最優秀防御率のタイトルも獲得。プロ3年目での初勝利から一気にスターへの階段を駆け上がった。淡路島名物のタマネギや淡路島牛乳、大江のりなどが大好物だった野球少年が描くサクセスストーリーは始まったばかりだが、この成長途上の右腕について語る時、ともに野球を愛した兵庫県ゆかりの故人2人との深い縁を感じずにはいられない。