自ら手がけた明石海峡大橋のライトアップ写真を見ながら、思いを語る石井幹子さん=東京都渋谷区
自ら手がけた明石海峡大橋のライトアップ写真を見ながら、思いを語る石井幹子さん=東京都渋谷区

 「光は人をタイムスリップさせる」

 世界的照明デザイナー、石井幹子(もとこ)さん(85)=東京都=の実感だ。つまり、光は見る者を過去の世界へと連れて行く。例えば、こんなことがあった。

 阪神・淡路大震災から3年後の1998年4月、明石海峡大橋が開通した。ライトアップを手がけたのは石井さんで、試験点灯に立ち会った。